やんばる通信

 

2022年02月16日

 2月16日、FBフレンドの方を案内してやんばるの森へ行って来ました。山歩きが初めての方を案内する時には、伊部岳と決めています。伊部岳は麓から綺麗な山容が見えること、登頂した時に視界が開けて達成感を味わえること、中腹から谷間を下りると樹齢400年の日本一のオキナワウラジロガシに会えること、古い集落の跡や炭窯跡、樟脳窯跡などがあり、往時をしのぶ事が出来る等、魅力に溢れているからです。まず、これから登る山をバックに記念撮影をし、歩き始めます。雨上がりという事もあり、イノシシがほじくり返した跡が沢山あり、オキナワシリケンイモリも出て来ました。山道に入るといきなりの急こう配にペースがガクンと落ち、喘ぎあえぎになる様子が見えたので、誰でも、私でも最初の15分位は息が上がるけど、しばらくしたら安定してくるからと励ましながら、ペースを落としてゆっくり登りました。途中、昔の集落跡を観察し、頂上が近づいたころカンゾウタケに遭遇、なかなか出会ないキノコだから幸運だと説明しました。そして頂上に到達、思わず歓声が上がりました。曇り空のため視界は今一つでした。小雨がパラパラと落ちてきたので、合羽を着て下山し始めました。中腹辺りから、この谷間に下りてオキナワウラジロガシに会いに行くと言ったら、ええーと表情に出ましたがどんどん下りました。途中、小川の側にある樟脳窯跡を説明し、しばらく行くと大きな炭窯跡があるのでそれを観察。30分位で目的のオキナワウラジロガシに到着しました。その巨大さに圧倒されるも、感動し、手で触れてパワーを貰って下山しましたが、なんとまたしてもカンゾウタケに遭遇。しばらく行くと私も初めて見る手のひらほどもある巨大なカンゾウタケがあり、この日は合計4個も出会いました。長い山歩きの中で、数年に一回しか出会わないのに凄い幸運だと話して、食用菌で西欧では「貧者のビーフステーキ」と呼ばれて美味しいからと持ち帰らせました。麓に着く寸前に、今度はハツタケが見つかりました。地元の人たちはマチナバと言って、その発生ポイントを人に教えないくらい美味しいキノコだからと、これも食べ方をレクチャーして持ち帰らせました。直後に、今度はこの山で初確認となるカンザシワラビを発見しました。やっと麓にたどり着いたので記念撮影をしたら、達成感で一杯になっていました。


登山スタート

   
オキナワシリケンイモリ                       オキナワスズムシソウ


登頂


オキナワウラジロガシ


カンゾウタケ

   
カンゾウタケ


カンゾウタケ

   
ハツタケ                            カンザシワラビ


下山