やんばる通信

 

2021年08月01日

 8月1日、山歩きの仲間と、この時期に咲くユウヅルエビネ、ツルラン、オナガエビネの開花を見るために、やんばるの森に行って来ました。今回も森の中に入ってすぐ、導かれるように濃い赤紫色のユウヅルエビネが見つかりました。しかも、満開で花形も整っていて、虫食いもない綺麗な花で、花形はツルランの影響を強く受け、花色はオナガエビネの影響を強く受けています。すぐ側に、真っ白なユウヅルエビネが咲いていました。花色はツルランですが、リップはオナガエビネの幅広い形を受け継いでいます。決め手の一つは、ツルランの太い根とオナガエビネの細い根が混在しているところです。また、オナガエビネ、ツルランの様々なパターンの花が咲いていました。森に入ったらルートを外れてずっと藪漕ぎでしたから、このように貴重なエビネの仲間に出会えたと思います。目的としていた、滅多に見つからない花色の濃いユウヅルエビネの花に出会えたことは幸運でした。近くの沢では、久しぶりに絶滅危惧種のナミエガエルが水浴しているのに出会いました。また、雨上がりの林道にリュウキュウヤマガメが出て来ました。

   
ユウヅルエビネ A (花形はツルランの影響が強く、花色はオナガエビネの色が強い)

   
ユウヅルエビネ B (花色はツルランだが、リップはオナガエビネの幅広い形)

   
ユウヅルエビネ C  (ツルランの太い根とオナガエビネの細い根が混在している)

   
オナガエビネ

   
ツルラン A

   
ツルラン B

   
ツルラン C

   
ツルラン D

   
ツルラン E


この急こう配の斜面を、藪漕ぎして下りて行った


炭窯


ナミエガエル

   
ヒダウロコタケ                      ツルホラゴケ


リュウキュウヤマガメ