やんばる通信

 

2020年10月31日

 10月31日、ブログ仲間を案内して、やんばるの森へ行って来ました。初めての方ばかりなので、今回も伊部岳へ案内しました。登山口で、山歩きの注意点や伊部岳の概要などをレクチャーして、登り始めました。登山口へのアプローチで伊部岳の頂上が望める場所で記念撮影をして、いよいよ登山開始です。次第に道が細くなっていき、登山道らしくなってきました。初めのうちは3人とも喘ぎあえぎ登っていましたが、次第に息が落ち着いてきました。途中、森の中の居住地跡に寄って、森を暮らしの糧に生きていた昔の人たちの生活に思いを馳せました。タシロルリミノキやマルバルリミノキ、ハシカンボク、マルバハグマ(オキナワテイショウソウ)の花が咲いているのがありました。また、正月飾りで知られるセンリョウやマンリョウが色づき、アカボシタツナミソウ、アリモリソウ、リュウキュウコンテリギ、コバノミヤマノボタンがありました。いつものポイントでは、ヤッコソウが大量に発生していました。何とか頂上へ着き、東海岸の絶景を堪能して、昼食にしました。下山の途中、中腹辺りから谷間へ降りて行き、オキナワウラジロガシを目指しました。道すがら、樟脳窯や炭窯の遺構を説明しました。推定樹齢400年といわれる日本一のオキナワウラジロガシは、その圧倒的な大きさ、荘厳なたたずまいで、やって来る人間たちを優しく包み込んでいるかのようでした。偉大な巨木から大きなパワーを貰って、森を後にしました。
 近くの森の入り口に、リュウキュウサギソウの蕾を9月18日に見つけていたポイントがあるので、帰路、立ち寄ってみました。数本の株が蕾を上げていたにもかかわらず、盗掘されて全くありませんでした。諦めきれずに森を出ようとしたときに、足元で綺麗に満開している株が見つかりました。近くでは、ルビー色の宝石のようなメジロホウズキが沢山色づいていました。


伊部岳

  
アオノクマタケラン                               タシロルリミノキ

  
マルバハグマ                               センリョウ


住居跡


住居跡


伊部岳頂上


伊部岳頂上


樟脳窯





炭窯


ヤッコソウ


オキナワウラジロガシ


オキナワウラジロガシ

  
オキナワウラジロガシ


オキナワウラジロガシ ドングリ 今年は実成が悪い

  
リュウキュウサギソウ

   
メジロホウズキ                          オキナワキノボリトカゲ 一体どこから?