やんばる通信

 

2020年04月16日

 4月16日、やんばるに住む山歩き仲間から誘いがありましたので、長い間入ってない渓流へ行くことにしました。待ち合わせの場所へ行く途中、大宜味村塩屋大橋手前の宮城島にあるデイゴの花が見事に咲いているので、車を止めて撮影しました。このデイゴは見事な枝ぶりで、デイゴヒメコバチにも負けずに毎年真っ赤な花をつけて、みんなに元気を与えてくれています。今回は、コロナウイルスでストレスのたまった人間たちに、苦境をはねのける力強さを見せてくれているようです。
 目的地は、以前入れたルートが封鎖されているので、別の山の中腹辺りから谷間を下りて行くことにしました。急こう配の谷間を下りて行きましたから、帰りは大変だろうなと思いながら歩いていました。ようやく渓流に到着し、渓流沿いを歩いて行きましたが、深みもあったりするので横の斜面へ迂回したりしながら、今日の目的地であるアマミスミレのポイントへ着きました。この沢には、いつもヒメハブが待ち受けているので、注意しながら行きましたが、何故か今回は1匹も出会いませんでした。アマミスミレは、やはり咲いていませんでした。暗すぎて日照不足なのか、数十回行きましたが一度も開花に出会えません。株自体は増えているような気がしました。近くには、ヤクシマスミレ、ヒメショウジョウバカマ、チャボイナモリ、トクサラン、レンギョウエビネ、ヤクシマヒメアリドオシラン、キクシノブ等がありました。日当たりのよい渓流沿いの岩場では、ヤクシマスミレがこれまでに見たことがない程に満開状態でした。実は、これが一番の目的でした。ヒメタムラソウ、マメヅタラン、アオジクキヌランも咲いていました。
 帰路は案の定、急こう配の上り坂で、喘ぎあえぎ、途中水分補給しながら1時間半かけてたどり着きました。

 4月17日、やんばる三村(国頭村、東村、大宜味村)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来村自粛を呼び掛ける声明を発表しました。この時点では、そんなことになるとは知らなかった私たちは、ギリギリ16日に入村したことになります。


デイゴ


デイゴ


リュウキュウイチゴ

  
ホウロクイチゴ                             クワノハイチゴ

  
カクチョウラン

  
?ヤツシロラン果実

  
アオジクキヌラン                            ヨウラクラン

  
マメヅタラン


渓流


渓流


渓流


渓流


渓流


渓流


アマミスミレ


アマミスミレ

  
アマミスミレ

  
キクシノブ


ヤクシマスミレ

  
ヤクシマスミレ

  
ヤクシマスミレ

  
ヒメタムラソウ

  
リュウキュウアリドオシ