やんばる通信

 

2020年03月23日

 3月23日、やんばるに住む山歩き仲間が、久しぶりに一緒に山へ行きたいとリクエストがありましたから、普段なかなか入らない森へ行くことにしました。正規のルートからかなり外れて、渓流沿いを歩いて行きましたが、なんと目の前に現れたのは、なかなか見つからない絶滅危惧種のオキナワセッコクでした。台風か何かで倒れて沢をふさいだ木に着生したのが、丁度開花してくれていたのです。しかも、3株も着生していて、どの株も開花していました。目線にある株がこれだけ残っているという事は、ほとんど人が入らない森なのだと思いました。すぐ側の倒木には、これまた大株はほとんど見ることがなくなった、ナンカクランの大株が3株も着生していました。このままずっと残っていて欲しいものです。近くでは、オキナワスズムシソウ、サツマイナモリ、ヒメトケンラン、レンギョウエビネ、オオアリドオシ、ヤンバルアリドオシ、サクラツツジ、シマイズセンリョウ、エゴ等が開花していました。特にエゴの花は、いたる所で開花、落花していて、真っ白い絨毯を敷き詰めたようでした。ヒメトケンランのグリーンの素心花が見事に咲いているのに出会ったのは驚きでした。また、上手に作られたイノシシの巣が見つかりました。炭窯や麓に水を運ぶ取水口もありました。そして、オキナワソウの果実、ヤクシマヒメアリドウシラン、カシノキラン、ヒダウロコタケ、斑入りのイタジイ、シマイワカガミの群生、アミシダ、カタヒバ、オキナワカナワラビ、イヌタマシダ、リュウキュウマメヅタ、ホコザキベニシダ等がありました。滅多に見ない、オキナワトラフハナムグリにも出会いました。最近はあまり見かけなかった、ガラスヒバア、ヒメハブにも出会いました。








渓流


渓流


渓流


渓流








取水口


古木


イノシシの巣


炭窯


オキナワセッコク

  
オキナワセッコク

  
オキナワセッコク


ナンカクラン


ナンカクラン


カタヒバ

  
ヒダウロコタケ                         イタジイ 斑入り

  
オキナワスズムシソウ                       サツマイナモリ

  
オキナワソウ                          カシノキラン

  
ヤクシマヒメアリドウシラン                  サクラツツジ

  
レンギョウエビネ


シマイワカガミ


オキナワシリケンイモリ


ガラスヒバア

  
ヒメトケンラン

  
ヒメトケンラン 素心花

  
アミシダ                                 イヌタマシダ


ホコザキベニシダ

  
オキナワカナワラビ                       リュウキュウマメヅタ

  
エゴ                             ヒメハブ

  
オオアリドオシ

  
ヤンバルアリドオシ

  
オキナワトラフハナムグリ                     シマイズセンリョウ