やんばる通信

 

2014年06月20、21日

 6月20、21日、やんばるの森へ行ってきました。数カ月ぶりに行くやんばるの森は、梅雨時とあって高温多湿で、むせ返るようでした。途中、大雨の降る場面もありましたが、写真撮影をするときには降られずにすみました。
 最初に行った場所では、琉球列島の固有変種ヒメスイカズラ(絶滅危惧IA類)、サクヤアカササゲ(絶滅危惧IA類)、キールンヤマノイモ、ヒメクマヤナギなどが咲いているのに出会いました。また、絶滅危惧U類のテンノウメが実を付けていました。
 場所を変えていったポイントでは、アオギリ、ホルトカズラ、キールンヤマノイモが咲いていました。森の中では、ヒサカキサザンカ(南西諸島の固有種)、リュウキュウナガエサカキ(沖縄本島北部の固有種)、ユウレイラン(絶滅危惧U類)、タイワンショウキラン(絶滅危惧IA類)などが咲いていました。また、目的花の一つであるヤクシマネッタイラン(絶滅危惧IB類)を二つの森で探し回りましたが、なかなか見つかりませんでした。二日目にようやく見つけ出しましたが、既に花は咲き終わっていました。花期が2〜3日と短いため、なかなか撮影の困難な花の一つです。そして、シラタマカズラ、ルリミノキの斑入り株がありました。更に、滅多に出会わないカニノツメも発生していました。
 林道沿いではアオノクマタケラン、モロコシソウ、ノボタンの花が一斉に開花していました。また、気の早いコバノミヤマノボタン(絶滅危惧U類)の花も咲き出していました。

  
サクヤアカササゲ

   
ヒメスイカズラ                               ヒメクマヤナギ

  
キールンヤマノイモ

  
テンノウメ                                    渓流

  
    アオギリ

 
ホルトカズラ

  
カニノツメ                                 アオノクマタケラン


ヒサカキサザンカ

  
モロコシソウ                             ルリミノキ 斑入り

   
リュウキュウナガエサカキ


シラタマカズラ 斑入り

   
ヤクシマネッタイラン

   
タイワンショウキラン

   
ユウレイラン