やんばる通信

 

2008年6月19日

  イナバラン(オオギミラン)開花の情報が入り、居ても立ってもいられなくなり、早速、6月19日にやんばるの森へ行って来ました。森へ入るとすぐに、イナバラン(環境庁版RDB: 絶滅危惧IA類、沖縄県版RDB: 絶滅危惧IB類)は、真っ白い新鮮な花を沢山つけていました。14日は、かろうじて一輪だけ咲いていただけなのに、咲き出した後の開花速度は、予想を遙かに上回るものでした。14日同行し、28日再来沖する予定の県外の方へ、すぐ連絡をしたら、今週末に来られるとのことでした。このイナバランは、それくらいの価値のある花なのです。私がこの花を追いかけてから20数年になりますが、なかなか花芽をつけず、やっと花芽をつけても、毎週通ってもうまく開花に出会えず、画像に収めるのが難しい花でした。今月だけでも6回通って、ようやく満開状態の花をつけていたので、感激もひとしおでした。周りを調査すると、咲き終わったのも含め、5株の開花株が見つかりました。1花は3〜4日しか持たないようです。(美人薄命?)イナバランは、沖縄県で2カ所でしか確認されてなく、しかももう一つの場所は開発により絶滅してしまいました。この場所は、私たちのグループが発見した場所で、大切に見守っているところです。
  写真を撮っていたら、すぐ側にリュウキュウヤマガメが姿を見せました。

  
イナバラン

    
イナバラン               

  
イナバラン

     
イナバラン              

  
イナバラン