やんばる通信

 

2008年6月14日

  6月14日、県外の写真家の皆さんを案内して、やんばるの森へ行って来ました。今回、目的の花の一つ、ヤクシマネッタイランは、環境庁版、沖縄県版レッドデータブックともに、「絶滅危惧IB類」に指定されている貴重な植物で、自生地は、沖縄本島では2カ所しか確認されていないものです。薄暗い森の中で、真っ白い花を付けていて、際だっていました。しかし、この花から1mも離れていない場所に、まるで門番のように、ヒメハブがとぐろを巻いてにらんでいました。また、すぐ隣に、これも沖縄県版レッドデータブック「絶滅危惧II類」環境庁版レッドデータブック「準絶滅危惧」に指定されている貴重な植物、ユウレイランが真っ白い新鮮な花を付けていました。
  場所を変えて行ったイナバラン(環境庁版RDB: 絶滅危惧IA類、沖縄県版RDB: 絶滅危惧IB類)は、かろうじて一輪だけ咲いていました。蕾を付けた株は数株ありました。数年ぶりに花を付けていたので、感激もひとしおでした。また、イモネヤガラも、ようやく一株、開花株が見つかりました。
  夕方からは、例のごとく、東村の「森のふくろう」で、反省会をしましたが、店の入り口近くに「ニオウシメジ」発生していたので、店主に聞くと「恐いから採らない」というので、「大丈夫だから食べさせて」といって、採って来て貰いました。大人の一抱えもある巨大な物で、焼いたり、炒め物にして出して貰い、酒の肴に美味しく頂きました。
ニオウシメジ(仁王シメジ)は、日本で最大のきのこで、株立ちのきのことしては世界でも最大級で、ギネスブックにも載ったそうです。

  
ヤクシマネッタイラン

    
ヤクシマネッタイラン               

  
ユウレイラン

     
ユウレイラン              

    
ヒメハブ                                       ニオウシメジ

  
イナバラン

  
イナバラン

     
イモネヤガラ