やんばる通信

 

2008年5月18日

  5月18日、久しぶりにやんばるの森へ行って来ました。今回は、絶滅危惧種のイナバランの開花状況を確認しながら、近くの、まだ入ってたことのない森へ入りました。イナバランは、まだ咲いていませんでしたが、蕾がしっかり上がっているのを確認できました。3〜4週間後の開花が楽しみとなりました。
 その後、近くの森へ入るとすぐに、アオジクキヌランが清楚な白い残り花を付けていました。森の中には、ユウコクラン、マメヅタラン、トクサラン、オナガエビネ、オキナワセッコク等の野生蘭がありました。谷間に降り着くと、川の源流域となっていて、渓流を進んでいくうちに、レンギョウエビネやカシノキランの種子になった株、また、カシノキランの大株が地際から背丈くらいの所までびっしりと付いたのも見つかりました。そして、帰路は、同じコースをたどらずに、目安をつけながら別のコースを行きました。すると、シロシャクジョウが、真っ白い花を付けて群生していました。さらに、沖縄県のレッドデータブックにも記載のない、ウスギムヨウランと思われるムヨウランが、薄暗い森の中で、ひっそりと花を付けていました。まさに、コースを変えたことが貴重な植物との遭遇になったものだと、運命的な出会いに鳥肌が立つ思いでした。
  林道沿いでは、「5月の雪」とも称されるアブラギリの花やハンゲショウ、イジュの花が満開でした。

  
イナバラン

      
レンギョウエビネ                          リュウキュウコンテリギ

  
源流                                                                             アオジクキヌラン

      
カシノキラン

  
ヒダウロコタケ

  
シロシャクジョウ

   
シロシャクジョウ

  
ウスギムヨウラン

   
ウスギムヨウラン

  
コヤブミョウガ                                      イジュ

  
アブラギリ

   
オキナワシタキソウ

     
コナミキ

  
ハンゲショウ