やんばる通信

 

2007年2月4日

  恒例の「オオシロショウジョウバカマ観察会」を、2月4日に実施しました。今回は、目的地まで行って戻るのは大変というので、二つの山を縦走することにしました。前日に、二台の車を置きに行って、準備をし、山歩き仲間が提供してくれた猪を肴に、泡盛で交流会をして盛り上がりました。当日、目的の谷間に到着するまで3時間、途中、アカホシタツナミソウ、ヘビイチゴ、マツバラン、リュウキュウミヤマシキミの花が見つかり、やっといつもの谷間に到着すると、待っていたかのようにちゃんと咲いていました。しかも、見事にベストな状態で開花していました。
 森の中では、絶滅危惧種のオキナワセッコク、危急種のレンギョウエビネ、カシノキラン、ヒメトケンラン、ヒメフタバラン、シコウラン、オナガエビネ、ツルラン、ヤクシマアカシュスラン、リュウキュウカイロラン、ヤクシマヒメアリドウシラン、チケイラン、ナギラン等の貴重な植物に出会いました。特に古木にシコウラン、チケイラン、ナンカクラン、ヨウラクヒバの大株が数株も着生していたのは、見事でした。また、オキナワスズムシソウ、ヒメサザンカ、ツバキ、ハクサンボク、サクラツツジ、サツマイナモリ、リュウキュウバライチゴ、リュウキュウイチゴ、オキナワアリドウシも咲き出していました。
さらに、天然記念物のホントウアカヒゲが何度も現れて、水先案内でもするかのように私たちの前をちょこちょこと歩き、可愛らしかったです。今、絶滅が最も危惧されているヤンバルクイナが、一瞬ですが目の前を横切り、深い森の中へ消えていきました。

  
アカホシタツナミソウ                         ヘビイチゴ

   
ヒメフタバラン                          ホントウアカヒゲ

  
ヒメトケンラン

  
キノコ                                 マツバラン

  
ナンカクラン                           ヨウラクヒバ

  
オキナワアリドウシ                         オキナワセッコク

  
オオシロショウジョウバカマ

  
オオシロショウジョウバカマ

  
オオシロショウジョウバカマ

   
リュウキュウミヤマシキミ                       サツマイナモリ

  
シコウラン                             チケイラン

  
  無名滝                             リュウキュウバライチゴ