やんばる通信

 

2005年5月5日

   5月5日、やんばる山中にアブラギリの花を見に行って来ました。毎年、5月の「母の日」前後に枝先に直径4cmほどの白い花をアジサイのように多数つけて咲く、親孝行の花です。この日はまだ三分咲き程度でしたが、今年もきっと、5月8日の「母の日」には間違いなく満開となることでしょう。また、今回の山歩きの最大の目的だった貴重な野生蘭、タカサゴヤガラはちょうど満開の状態で歓迎してくれました。しかも、嬉しいことに、昨年よりも群落の数が増加していて、大株になっているのもたくさんありました。この場所が分布域の北限で、日本で唯一の産地のようなので、大切に見守りたいものです。
 林道沿いには、渋い色のユウコクランもいたるところで咲いていました。また、県道沿いでは真っ白なコンロンカやイジュの花が咲き始め、ヤンバルセンニンソウやハマニンドウが豊かな香りを漂わせていました。カクチョウランも、残り花が季節を惜しむかのように、ひっそりと咲いていました。道すがら、秘かにイチゴ街道と呼んでいる場所では、ホウロクイチゴ、ヤナギバイチゴ、一番美味なオレンジ色のリュウキュウイチゴがどっさりと実っていて、みんなを山の味で楽しませてくれました。


  
アブラギリ

  
カクチョウラン

  
タカサゴヤガラ

  
 
タカサゴヤガラ             ヤンバルセンニンソウ

  
ユウコクラン                チャボイナモリ