2005年4月3日
約2ヶ月ぶりでやんばるの森へ行って来ました。昨年12月に確認したオキナワセッコクの大株が大量にあった場所で、その開花を撮影するために2月に行ったところ、開花が遅れていてあまり咲いていなかった森です。今回は、あまり期待はしていませんでしたが、なんとこの時期に信じられないくらいの量のオキナワセッコクの花が咲いていました。さらに、まだ足を踏み入れたことのない谷間へ入り込むと、もっとすごい株のオキナワセッコクが、いたるところ満開の状態で迎え入れてくれました。森のあちこちで、「ウオー」とか「スゴイー」とか歓声が上がるほどでした。何十年もやんばるの森へ入っていますが、これほど大量の開花を見たのは初めてでした。そして、ヒメトケンランもあちらこちらで足の踏み場もないくらいの群落で咲いていました。また、シマイワカガミの新たな群生地が見つかりました。谷間の両側に、これまで見た場所を遙かに上回るすごい量の株がありました。7月下旬から8月にかけて撮影に出かける場所が、またできました。 森の中では、絶滅危惧種のカンラン、危急種のトクサラン、レンギョウエビネ、カシノキラン、チケイラン、ナンカクラン、オナガエビネ、ツルラン、ナギラン、ヤクシマヒメアリドウシランなど、多くの貴重な植物に出会いました。ヒメサザンカは終わりかけていましたが、相変わらず甘い香りの白い花を咲かせていました。また、サクラツツジ、サツマイナモリの花がまだ名残惜しそうに咲いていました。さらに、大変珍しい、ピンク色のエゴの花も見つかりました。そして、なんと真っ赤なシリケンイモリを発見しました。こんなに様々な動植物に出会うということは、この森のすばらしさを証明していると思います。 林道沿いでは、リュウキュウシロスミレの可憐な花が次々と咲き出し、おいしそうなリュウキュウイチゴのオレンジ色の実が色づいていました。 |