やんばる通信

 

2005年1月3日

 1月3日、初歩きにやんばるの森へ行って来ました。早春を感じさせるかわいらしいヒメフタバランの花が早々と咲き始めていました。森の中では、絶滅危惧種のカンラン、オキナワセッコク、危急種のレンギョウエビネ、カシノキラン、ヒメトケンラン、ナンカクラン、オナガエビネ、ツルラン、チケイラン、クニガミシュスラン、カゴメラン等の貴重な植物に出会いました。中でも、古木にカシノキランの大株が数十株も着生していたり、カンランの大群落はこの森の豊かさを象徴しています。また、オキナワスズムシソウ、セイタカスズムシソウ、サクラツツジ、サツマイナモリも咲き出していました。そして、アリドウシ、マンリョウの真っ赤な実が森に彩りを添えていました。林道沿いでは、クレマチスの仲間の在来種で、比較的珍しいビロードボタンヅルの花がちらほら咲いていました。その後、アキザキナギランの開花を確認しに行きましたが、ちょうど満開の株がありました。花芽の上がっている株がまだあり、しばらく楽しめそうです。

  
ヒメフタバラン                      ヒメフタバラン

  
カンラン                          アリドウシ

  
サクラツツジ                       カシノキラン

  
ビロードボタンヅル                    ムサシアブミ

  
アキザキナギラン                    アキザキナギラン