やんばる通信

 

2004年7月25日

  夏咲きエビネの開花を撮影するため、原生林へ行って来ました。今回は、まだ入ったことのない谷間へ入りました。残念ながら開花していたのはオナガエビネ、ツルラン、その自然交配種のリュウキュウ数本でしたが、ここ数十年見たこともない大群落に遭遇しました。足の踏み場もないくらいの数千本のオナガエビネの大群落に、一同息をのみました。しかもそのほとんどが蕾を付けているのです。それが全て開花したときの光景を想像して、8月中に再度挑戦することにしました。
 森は生命力に溢れています。森の中では次から次へと苔が生え、芽がでてきます。たとえ倒されても、お構いなしでまたそこから生えてきます。一つ一つは本当に小さいけれども森全体が一つの元気な生き物で、私たちが見ている動植物はその一つの細胞であるかのように感じられます。
 せわしい普段の生活では経験できない時間の流れの中で,忘れていた自然にふれあうことの大切さを味わうことができます。


  
ツルラン              オナガエビネ

  
 オナガエビネ                    オナガエビネ

  
 リュウキュウ                    チケイラン

  
 キノコ                           コケ