【特 徴】草丈30〜45p程の葉を欠く菌従属栄養植物の多年草。花茎は20〜45pで、直立して硬く、黒味を帯びる。上部にまばらに少数の花を付ける。花序の長さは6〜15p。花被片は薄く、半透明がかった乳白色。唇弁の先は顎状で、淡紫色。唇弁は5脈でわずかに3裂する。蕊柱は唇弁と合着し、基部は毛を散生する。果実は明るい褐色で、花序軸に対し20〜45度程。 クロムヨウランとの相違点は、茎の高さが30〜45cmと大型であること、花の付く間隔が5〜10mm間隔とややまばらであること、果実が茎に対してクロムヨウランより鋭角に付くことなどである。 クロムヨウの開花は、基本的に午前中の早い時間で、昼頃にはもう半分開じていることが多いが、ムロトムヨウランは昼前でも、きれいに開いている。クロムヨウランに似ているため、混同されていた。詳細な研究の結果、沖縄島北部がムロトムヨウランの新産地と判定された。 【生育環境】山地の自然林の林床に生える 【分 布】四国(高知県)、沖縄島北部 【開花時期】7〜9月 【カテゴリ-】 |