ヤエヤマスミレ(八重山菫)
Viola tasiroi
ヤエヤマスミレ(ミヤマスミレ類) 【特 徴】 草丈3〜10pの多年草。葉は変化の幅があるが,菱形になるものが典型で、長さ幅とも0.5〜2.5p。葉は普通毛 がなく、表面は濃緑色で葉脈部は黄緑色、裏面は緑白色である。葉が心形になる個体に、イリオモテスミレ(f.takushii)の品種名もあるが,標準的なヤエヤマスミレの群落の中に時々見られる連続的な変異と思われ、イシガキスミレの中にも心形になる個体がみられ、この3種を分けること自体に無理があるように思われる。花は数個〜10数個つき、直径1.2〜2p、葉より高く突き出て咲く。花弁は細く白色で唇弁を中心に紫条が入る。萼片は繊細で側花弁の内側には密に毛が生える。 【分 布】 沖縄(西表島) 【生育地】 山地の渓流沿いの湿った岩上 【花 期】 2〜5月 |