多良間島

 多良間村は、宮古島と石垣島のほぼ中間に位置しています。多良間島(たらまじま)と水納島(みんなじま)の2つの島からなり、青い海と珊瑚礁に恵まれた人情豊かでおおらかな村です。
 多良間島は、宮古島の西方約67km、石垣島の北東約35kmにあり、東西8km、南北6kmの平坦な島です。総面積は約19.39kuです。これは、沖縄県の島としては11番目の大きさです。楕円形の島には、一周道路が整備されています。
 島は、環礁と呼ばれるリーフときれいなビーチに囲まれていて、どの海岸も数百mの沖合までラグーン(方言イノー:リーフ内側の穏やかな海のこと)になっています。この部分の水深は浅く、珊瑚砂であるために、上空から見ると、島の周りの海面はエメラルドグリーンに見えます。干潮時には、珊瑚礁が水面に出てくるので、かなり沖合まで徒歩で行くことができます。ただし、裸足やサンダルだとサンゴやウニで足を傷めますから、注意して下さい。マリンブーツの、長めで、底の固いものがおすすめです。
  集落は島の北側に集中していて、村役場の前の道の西側が仲筋集落、東側が塩川集落に分かれています。集落はフクギ並木が美しく、道路もきれいに区画されています。島の面積のうち半分近くが農地で、サトウキビを中心に、葉たばこ・仔牛生産が行われています。
多良間島上空
 多良間島へ行くには、宮古島から飛行機か船(フェリー)を利用します。飛行機は1日2往復、フェリーは1日1往復が運航しています。空の便は琉球エアーコミューターで石垣島発、宮古島発ともに約25分であっという間に到着します。船の場合は宮古島から約2時間30分かかります。


アガリアカダン

アウル

フェーマ

イリアカダン

マガリ

ナガバマ

ナカシャラ

ナカシャラ

タカアナ

グンバイヒルガオ

シャカマディ

シャカマディ

ウカバ

ウカバ

ウカバ

ウプドゥー

ウプドゥー

ウプドゥー

ミズガンピ

ウプドマリ

ウプドマリ
トゥブリ
  一周道路のわきに建てられた30あまりの看板は、浜への降り口だそうです。地元の人は、“浜”とは呼ばず、“ トゥブリ”と呼んでいます。  島そのものが、隆起したさんご礁でできているため、多良間の浜はどこも真っ白です。
  今回、時間の関係上、ウプドマリだけしか入ることが出来ませんでしたが、浜から4〜5mの所に、イソギンチャクとカクレクマノミが沢山いました。サンゴも色とりどりの多くの種類があり、熱帯魚の種類も豊富でした。





普天間港
  普天間港は、島の南岸から冲合に広がる珊瑚環礁内にあり、沖防波堤との間に設けられた幅約80メートル長さ約400メートルの直線状の狭い水路で外海と結ばれています。
八重山遠見台
 平坦な多良間島の一番高い、標高32.8メートルの高台に八重山遠見台(ヤーマドゥーミ)があります。石垣造りの八重山遠見台は、17世紀に築かれ、沖を航行する船舶を監視するために活用されていました。そのわきには鉄筋コンクリート造りの展望施設が造られています。そこからの眺めはまさに大パノラマで、多良間島の全景が手に取るように見え、晴れた日には、西に石垣島、北東に宮古島が一望できます。多良間島の行政は宮古島に属しますが、位置的には宮古島と石垣島のほぼ中央にあるのだということが実感できます。 

多良間牛

ハマボッス

ハマオモト
放牧  
 仔牛の繁殖生産は大きな産業になっています。「人口1400人に対し、和牛が4000頭と牛のほうが多い島」と言われます。牧場でのんびりと牧草を食べる牛や山羊たちがそこかしこで見受けられ、のどかで美しい島です。
センニンソウ
たらまゆがぶうランド
 シャワー、トイレ、グランドゴルフ場、テニスコート、遊歩道、駐車場、バンガロー、熱帯果樹園、ハーブ園、体験交流室、資料室、休憩室、更衣室が整備されています。敷地内には、「宮古市民の森」「報恩の碑」「たらま漁港」もあります。ここでいう「宮古市」は、岩手県宮古市です。
報恩の碑
 1859年、宮城県宮古市から来た船がこの沖で座礁し、多良間の住民に救出された上に手厚く保護されたことが後世になって文書から明らかになり、宮古市から感謝の意味で送られた碑だそうです。
トゥガリ゜ラ トゥブリ トゥガリ゜ラ トゥブリ トゥガリ゜ラ トゥブリ
ふる里海浜公園  トゥガリ゜ラ トゥブリ
  トイレやシャワー、アスレチックなどの施設も備えられた美しいビーチです。キャンプもできます。浜からは、正面に水平線と重なるように、水納島が浮かんで見えます。まばゆいほどに真っ白な砂浜で、エメラルドグリーンの海がどこまでも透明に広がっています。
三ッ瀬公園
 島の東にある臨海公園で、休憩所などがあります。海浜レクレーションの場として整備されました。