熱帯で山地の尾根筋などの日向に群生する常緑性のシダ。根茎は親指の太さに達し、長く這い、披針形で暗褐色の硬い鱗片をつける。葉柄は1.5mに達して硬く、基部に鱗片をつける。葉は単葉であるが、中央で2裂し、それぞれの裂片が半分さらに半分と分かれるように深く切れ込む。葉面は大きいものでは直径80cm程で、やや横に広い円形となる。表面に強い艶がある。裏面は粉を吹いたような灰緑色。胞子嚢群は丸く小さく、側脈に沿って生じ、包膜はない。葉身の基部近く、太い脈付近から形成され、よく発達したものはほぼ裏面全体に出る。 国内での分布は石垣島、西表島。 |