セリ科 チドメグサ属

ウチワゼニクサ(団扇銭草)

Hydrocotyle verticillata var. triradiat

ウチワゼニクサ ウチワゼニクサ
2012.04.30 宜野湾市

ウチワゼニクサ        ウチワゼニクサ
2012.04.30 宜野湾市                                 2012.05.10 宜野湾市

ウチワゼニクサ          ウチワゼニクサ
2012.05.10 宜野湾市

ウチワゼニクサ       ウチワゼニクサ
                   2012.05.10 宜野湾市


【特  徴】水辺に生える抽水性の常緑多年草。全草無毛で軟質、根茎は白色で径3o程の円柱形で、泥中を横走する。5〜10p間隔に出来る節から細いひげ根を多数出し、節から長い葉柄を楯状に直立させ、1個の葉を出す。葉は円形で径2〜5p、表面は光沢があり平滑で、縁は浅く切れ込んで丸みがあり、10前後の微小の鈍鋸歯がある。葉の内部は多孔質で、葉裏は光沢が無い。葉脈は中心から放射状に10〜13条ある。葉柄は径1〜2・5o、長さは10〜40p。花柄は葉柄の基部から1個直立し、葉柄とほぼ同長。花輪の離れた穂状花序に不同長の小花柄数本を2〜3段に輪生し、下から順次開花する。小花は白色で、小花柄は1〜5o、花径は2o、花弁は5枚。雄しべは5個、雌しべは1個で柱頭は2裂し、花後、軍配状の扁平円形の果実が出来る。果実は長さ2oで幅3o。基部は広い楔形〜切形、隆条は明瞭な稜になる。分果の中央が著しく窪むのが特徴である。
名前の由来は、葉身部が団扇状で、硬貨に似ている事から。

【生育環境】湿った土地や水中
【分  布】日本や南アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどで逸出、野生化  北アメリカ南部原産
【開花時期】6〜10月
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