ブナ科 コナラ属

ウバメガシ(姥目樫)

Quercus phillyraeoides

ウバメガシ   ウバメガシ
2012.05.19 伊平屋島

ウバメガシ ウバメガシ
2012.05.19 伊平屋島

ウバメガシ    ウバメガシ
2014.07.29 伊平屋島

ウバメガシ    ウバメガシ
2015.03.08


【特  徴】樹高20m程になる常緑広葉高木。通常は2〜6m程度の低木が多い。成長はきわめて遅い。樹皮には独特の縦方向のひび割れが出る。枝端に3〜5枚の葉が輪状(叢生)に出る。葉は互生し、倒卵形〜広楕円形の長さ2〜6cmで、カシ類の中で最も小さい。やや表側に盛り上がっており、周辺には鋸歯がある。厚くて硬く、表面には強い光沢があり、裏面は淡緑色。堅果(どんぐり)は長さ2cm前後で楕円形、色は褐色。開花した年の堅果はごく小さく、越冬して翌年の秋に成熟する。実は1〜2pの卵形で、食べられる。
トベラやヒメユズリハとともに、海岸林を構成する代表的な樹木である。
多くの枝をだし、刈り込みに強く、不良の環境にもよく生育できるので、庭木、生垣として植栽されている。樹皮は染料となる。備長炭の原料として利用される。

【生育環境】海岸近くの乾燥した尾根や岩石地
【分  布】本州の神奈川県以南、四国、九州〜琉球列島(伊平屋島、伊是名島、沖縄島)、中国中部、南部、西部、ヒマラヤ  分布域の南限
【開花時期】4〜6月
【カテゴリ-】