【特 徴】草丈は30〜50cm程の匍匐性多年生草本。全体的に硬い草で、粉を吹いたような白緑色である。茎は地表を這い、長い匍匐枝によって増え、枝分かれして大きな集団を作る。枝先は少し立ち上がり、基部に近い位置に数枚の葉を付ける。イネ科では数少ない雌雄異株。葉は刺針状で硬く、内巻きする。長さ5〜20cmで、幅2.5〜3cm程。先端は急に針状に尖り、内側に溝がある。雄株の花序は枝先に多数の針状の枝が束状になったもので、その枝に雄小穂がまばらに付く。雌花は、同じように針状の枝が放射状に伸びた中の、根元付近に着く。雌花序は球形で径20〜30cmあり、果実が熟するにつれて特徴的な変化を示す。針状の枝が放射状になって、花茎の先が針の長い栗のイガのような形になる。熟して乾燥すると脱落し、風で砂浜を回転しながら種子を散布する。 方言の由来は馬を走らすことを「マーパラシャ」と言い、ツキイゲの棘が馬に刺さると痛みで馬が走り出す所からきている。 【生育環境】日当たりの良い海岸の砂浜 【分 布】種子島、屋久島以南の琉球列島、中国南部、台湾、インドネシア、インド 【開花時期】3〜9月 【カテゴリ-】 |