カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

シュロガヤツリ(棕櫚蚊張吊)

Cyperus alternifolius

シュロガヤツリ シュロガヤツリ
2012.02.05 西表島

シュロガヤツリ
2014.03.17 石垣島

シュロガヤツリ
2014.03.17 石垣島

シュロガヤツリ
2014.07.26 西表島


【特  徴】高さが1〜1.5mの大型の多年生草本。地下茎はごく短く横に這い、密生して花茎を出す。根出葉は鞘を作るが葉身は発達しない。花茎は真っすぐに立ち、断面は丸みを帯びた三角で、艶のある深緑である。花茎の先端からは多数の苞が出る。苞は細長い葉状で、真っすぐに伸びる。苞は長さ10〜20cmで、輪生状〜螺旋状に、水平からやや斜め上に、上部から見ると放射状に広がる。そのため、細長い茎の先端に葉を広げたヤシの樹形のような姿となる。花序は苞の中心から、あるいはそこから伸びる細い花序枝となり、先端には少数の小穂が掌状に着く。成熟するにつれて柄が伸びて、苞葉の間からやや垂れる。小穂は長楕円形で長さ5〜10mm、偏平で茶褐色。鱗片には短い芒があり、花柱は3個。
 和名の由来は、ヤシのような樹形をシュロの葉に見立てたもの。

【生育環境】湿地、川床
【分  布】本州南部〜沖縄諸島で帰化している  原産地はマダガスカル
【開花時期】周年
【カテゴリ-】