【特 徴】長さ3〜7mになる無葉寄生蔓植物。蔓は細長く伸びて、草や低木に絡み付く。茎は糸状で無毛。葉緑素がないので黄褐色。葉は鱗片に退化した。鱗片葉は三角状卵形。花は柄がなくて、直接花茎に付く。花は小さく、花被片は6枚で花冠は白色の長さ約2.5mm。外輪の3枚は小さい。雄しべは9個で、3個ずつ3輪に並び、葯は2室で弁裂する。果実(核果)は球形で、直径6〜7mm、色は緑〜淡黄色。花被が多肉質に発達して、これに包まれる。クスノキ科は、クスノキ、ニッケイなど樹木であるのに、わが国ではこのスナヅルのみが草本である。 名前の由来は、生育するところが砂地で、蔓になっているから。 【生育環境】日当りのよい海岸砂地、岩場 【分 布】小笠原諸島、九州南部〜南西諸島、朝鮮、中国南部、台湾、東南アジア、オーストラリア、アフリカ、南アメリカ、中央アメリカ、ハワイ、フロリダ 【開花時期】6〜11月 【カテゴリ-】絶滅危惧U類 |