【特 徴】樹高25m、直径1mになる常緑高木。幹は直立し、老木では樹冠が円錐形になる。老木の樹皮は粗く、剥げ落ちる。樹皮は灰黒色で冬芽は赤褐色。小枝は黄褐色で無毛。光沢がある。葉は輪生し、2葉ずつで、基部は褐色の膜鞘で2葉が合着し、緑色の線形〜針状。長さ10〜20cmで、幅1.2mm。葉の断面は半円形。新枝の先に雌花、下部に雄花が多数付く。雌花は紫紅色の円柱形で、雄花は黄緑淡色の球形。果実(毬果)は翌々年の秋に成熟し、木質で硬く、卵状円錐形で長さ3〜6p、幅2〜2.5cm。種子は褐淡色の長さ0.4〜0.5pで、翼があって0.8〜1pで、種子より長い。 生長は早く、痩せ地でも良く生育する。 材は建材、土木材。庭木、防風樹、防潮樹に利用され、沖縄県の県木。 1973年頃からマツノザイセンチュウの増加で枯死が増加。 【生育環境】乾燥地、乾性低木林 【分 布】トカラ列島〜琉球列島 【開花時期】3〜4月 【カテゴリ-】 |