ウルシ科 ヌルデ属

リュウキュウハゼ(琉球櫨)

Rhus succedanea

リュウキュウハゼ リュウキュウハゼ
2003.05.09 名護市                                      2012.02.05 名護市

リュウキュウハゼ
2012.02.05 名護市


【特  徴】樹高10m程の落葉高木。雌雄異株で、樹皮は灰褐色〜暗赤色。葉は奇数羽状複葉で9〜19枚の小葉からなる。小葉は長さ5〜12cmの狭披針形〜卵状披針形で、先端が尖る。表面は濃い緑色で光沢があり、裏面は灰白色で、両面とも無毛。花は円錐花序で、黄緑色の小さな花を咲かせる。雄花、雌花ともに花弁は5枚。雄花には5本の雄しべがある。雌しべは3つに分かれている。果実は核果で、表面は無毛。直径5〜15mm程の扁平で光沢があり、若い時期は緑色で成熟時には淡褐色。種子は飴色で強い光沢があり、カラスやキツツキなどの鳥類が高カロリーの餌として好んで摂取し、種子散布に寄与する。沖縄でも冬によく紅葉する。表裏ともに毛がない点で、日本に古来自生するヤマハゼと区別できる。
果実から木蝋を採取する資源作物として、江戸時代頃に琉球王国から持ち込まれた。

 【生育環境】 裸地、荒れ地、低地〜山地の林縁、林内
 【分   布】 本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄、小笠原、朝鮮(済州島)、中国、台湾、東南アジア
 【開花時期】 5〜6月
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