【特 徴】長さ10〜20mの常緑蔓性低木。茎から出る気根で固着しながら木や岩に這い登る。雌雄異株。葉は互生し、全縁の卵形で、葉先は尖らず、長さ4〜10cm。花は壷状の隠頭花序の中に咲き、イチジクコバチ類によって授粉され、またその寄生により雄花序が果実様に膨れる。雌花序が受粉すると、内部に多数の果実が形成され、径5cm程になり、緑色だが、熟すと紫色になる。熟すと花序の壁が破れて外に出る。これは食用可能。幼木の葉によく似たヒメイタビの葉の裏面脈上や葉柄には開出毛がある。また、葉はオオイタビは皮質で光沢があるが、ヒメイタビに光沢は無く、皺がある。ヒメイタビとオオイタビでは中脈に対する側脈の角度が異なり、ヒメイタビは大きく円弧を描くが、オオイタビは角度が急なので見分けられる。 【生育環境】林縁、岩場、石垣 【分 布】関東南部以西〜九州、沖縄、台湾、中国南部〜東南アジア 【開花時期】2〜5月 【カテゴリ-】 |