カヤツリグサ科 アブラガヤ属

オオアブラガヤ(大油萱)

Scirpus ternatanus

オオアブラガヤ        オオアブラガヤ
2012.05.26 国頭村


【特  徴】高さ1〜1.5m程になる大型の多年生草本。茎は三角柱形で、花を付けない花茎が出て、弓なりに地上に降りて先端に芽を出す匍匐茎となる場合もある。葉は線形で、先は細長く、尖って硬く、縁と裏面主脈はざらつく。油光りしていて縁は硬く、刃物のよう。無理に引き抜こうとすると、手に切り傷を作ることがある。葉基は鞘状。花序は頂生で数回分岐し、小穂が4〜10個ほど集まり、巾2.5〜3.5mmで、傘状になる。花序枝と小枝は平滑で上部の鞘は茶褐色を帯びる。花後、茶褐色の小さな球形の実を多く付ける。
実は食べられるが美味くはない。猪の好物。

【生育環境】湿り気のある草地、川沿いや、道沿いの水が溜まりやすい場所
【分  布】九州南部以南〜琉球列島、小笠原諸島
【開花時期】4〜7月
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