ケマンソウ科 キケマン属

ムラサキケマン(紫華鬘)

Corydalis incisa

ムラサキケマン  ムラサキケマン
2012.02.25 大宜味村

ムラサキケマン
2012.02.25 大宜味村


【特  徴】高さは20〜40cm程の越年草。茎は真っ直ぐに立ち、茎には複数の葉が付き、それぞれ斜め上に伸びて互生し,不規則に2〜3回の3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、艶がない。茎頂に長さ10cm程の総状花序を付け、淡紫色の長さ約2cmで、キケマン属に独特の筒状の花を横向きに咲かせる。花は4枚の花弁からなる唇形花で距があり、6本の雄しべは3本ずつ合着し,それぞれの両側の2本は半葯のみに退化している。果実は豆の果実に似る。全草にプロトピンを含み有毒。ウスバシロチョウの幼虫の食草であり、このためウスバシロチョウも有毒となる。また、植物体を傷つけたときに出る汁は悪臭がする。
 名前の由来は、花が紫色をしているのでムラサキ。ケマン(華鬘)は仏像の胸にある装飾品で、その形に似ているため。

【生育環境】平地や低山の林縁や草地
【分  布】日本全国、中国、台湾
【開花時期】2〜6月
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