マメ科 ダイズ属

ミヤコジマツルマメ(宮古島蔓豆)

Glycine tabacina

ミヤコジマツルマメ ミヤコジマツルマメ
2005.09.23 下地島

ミヤコジマツルマメ
2005.09.23 下地島

ミヤコジマツルマメ     ミヤコジマツルマメ
2017.07.18 宮古島

ミヤコジマツルマメ     ミヤコジマツルマメ
2017.07.18 宮古島


【特  徴】長さ20〜30pの蔓性多年草。茎は細く匍匐し、微毛がまばらにある。葉は互生し、長い柄があり、3小葉からなる羽状複葉で、小葉は狭楕円形〜楕円形〜倒卵状楕円形の長さ2〜3cm。裏面に伏毛が生える。葉腋の長さ3〜8cm程の総状花序に5〜8花を付ける。花は5枚の花弁を持った蝶形花で、青紫色。長さ9mm程。この通常の花(開放花)の他に閉鎖花も付ける。これは葉腋に1個だけ付くことが多いが、総状花序の下部に2〜数個ずつ付くこともある。閉鎖花の花弁はあまり発達せず、萼の外に出ることはない。雄しべも小さく、もともと10本あるうちの1〜3本程しか発達せず、わずかに発達した雄しべの葯の中で花粉が発芽して、花粉管を隣接する雌しべの柱頭に伸ばす。つまり閉じた花の中で自家受粉が行われる。ミヤコジマツルマメの豆果には開放花由来のものと閉鎖花由来のものとがあることになる。どちらも線形で扁平なよく似た莢になるが、開放花由来の方は基部に残る萼が幅広いので区別出来る。さらに開放花由来の方がやや大きくて種子の数も多く、長さ1.8〜2.5cm。種子数で3〜6個、これに対し、閉鎖花由来の豆果は長さ1.5〜2.4cm。種子数2〜5個である。

【生育環境】海岸近くの路傍、荒地
【分  布】宮古島、来間島、伊良部島、下地島、石垣島
【開花時期】6〜11月
【カテゴリ-】沖縄県:準絶滅危惧  環境省カテゴリー:絶滅危惧TB類