サトイモ科 クワズイモ属

クワズイモ (食わず芋)

Alocasia odora

クワズイモ          クワズイモ
2005.08.01 国頭村                                      2012.03.01 東村

クワズイモ             クワズイモ
2012.03.01 東村

クワズイモ        クワズイモ
                    2012.06.23 本部町

クワズイモ
2012.06.23 本部町


【特  徴】高さ50〜150pの常緑性多年草。棒状に伸びる根茎があり、時に分枝しながら地表を這い、先端は立ち上がる。先端部から数枚の葉を付ける。葉は長さが60cm以上にもなり、全体に楕円形で、波状の鋸歯がある。中脈が明瞭で、両側に9〜13対の側脈が平行に走る。最下部の側脈は太くて明瞭で、下側に伸び、さらに平行な支脈に分かれる。基部は心形に深く切れ込むが、葉柄はわずかに盾状に付く。葉柄は60cm〜1mを越え、緑色で、先端につれて細くなる。花は葉の陰に出る。仏炎苞は基部は筒状で、緑色。先端は楕円形で、それよりやや大きく、楕円形でやや内に抱える形で立ち、緑から白を帯びる。花穂は筒部から出て的色味を帯びた白。花序の下部には雌花が付き、真ん中は稔らない花(仮雄蕊)、その上部に雄花が付き、先端部にも仮雄蕊が付く。苞が開いて見えている部分は雄花の部分とその先端の仮雄蕊の部分。花が終わると開いている苞の部分から上は脱落し、隠れている雌花の部分だけが残り、果実となる。果実が橙色に熟すと仏縁苞は脱落し、果実が目立つようになる。
名前の由来は、サトイモによく似ているが、芋が出来ず、有毒であるから。

【生育環境】道路の側、谷筋、林縁、庭先、生垣
【分  布】四国南部〜九州南部〜琉球列島、中国南部、台湾、インドシナ、インドなどの熱帯・亜熱帯地域
【開花時期】3月〜8月
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