クロタキカズラ科 クサミズキ属

クサミズキ(臭水木)

Nothapodytes foetida (Wight) Sleumer

クサミズキ クサミズキ
2012.02.05 西表島

クサミズキ クサミズキ
2012.02.05 西表島

クサミズキ クサミズキ
2012.02.05 西表島                                     2014.03.17 石垣島

クサミズキ     クサミズキ
2014.03.17 石垣島


【特  徴】樹高5m〜15mに達する常緑高木。枝は灰白色で中空、皮目は著しい。葉は互生し、4cm内外の葉柄があり、葉身は洋紙質、倒卵状楕円形〜楕円形で全縁の長さ10〜20cm、幅6〜9cm。花序は枝先端の円錐花序に小形の両性花を多数付ける。花は淡緑色で直径3〜9mm。花冠は5裂し、内側には毛がある。雄しべは5個、雌しべは1個。花には淡い独特の匂いがある。果実は楕円形で長さ1〜2cm、紫黒色に熟す。
葉と木部にアルカロイド(カンプトテシン)を含み、抗がん剤(イリノテカン)の原料植物である。

【生育環境】海岸林の林内、林縁
【分  布】石垣島、西表島、台湾(蘭嶼、緑島)、カンボジア、スリランカ、インド 分布域の北限
【開花時期】2〜4月
【カテゴリ-】沖縄県:絶滅危惧U類  環境省:絶滅危惧IA類