【特 徴】茎草丈3〜11pの一年生あるいは二年生の寄生植物。トベラ、シャリンバイ、ネズミモチ、ハマヒサカキやリュウキュウクロウメモドキ等に寄生する。全体が黄色で、花穂はやや細長い。鱗片葉は10枚前後で、白色〜黄色で葉緑素を持たず、小型。地下茎は塊状で、皮目がない。花茎はこの根茎の頂端から3〜10個出る。雌雄同株である。花穂は長い卵形で先が尖り、黄白色の粒に覆われる。雄花は花穂の表面にまばらに付き、三枚の花びらがあって、はっきり分かる大きさをしている。したがって、外見上は塊の上に花が散らばったような姿になる。白い花粉を出す3つの葯がある。雌花は花穂の表面の粒に隠れて見えない。葉緑素を持たないため発芽した種子のうち、寄主の根に付着したものだけが成長する事ができる。花後は茶褐色やがて黒色に変色する。雌花は花被がなく、子房は紡錘形で大きくオレンジ色、小棍体の間から花柱を伸ばして柱頭を現わし、受粉する。 鹿児島県の喜入町で発見されたことから和名が付けられている。 【生育環境】自然林のトベラ、シャリンバイ、ネズミモチ、ハマヒサカキなどの根に寄生する 【分 布】九州(長崎、宮崎、鹿児島)〜伊平屋島、沖縄本島、伊江島、久米島、石垣島、竹富島、西表島、台湾 【開花時期】10〜11月 【カテゴリ-】絶滅危惧II類 |