【特 徴】常緑の蔓性常緑木本。茎は基部木質で、上部は緑色の草質。葉は対生して付き、厚質で卵円形〜円心形の長さ幅ともに6〜12cm。全縁。表は深緑色で、ほとんど無毛。葉裏は淡緑色で、全面に伏した軟毛がある。葉腋から2〜3cm伸びた花軸の先に、傘状に十数花を付ける。花は白色で鐘状の直径約4mm程。先端は5片に裂ける。花筒の喉部は密に毛が生える。果実は楕円体で長さ約15cmあり、多数の種子が入っている。種子には長い白毛がある。秋から冬に楕円形の実がなり、熟すと、絹のような白く長い毛をつけた種子が飛び出す。 アサギマダラの食草 和名の由来は、キジョラン(鬼女蘭)の実が、はじけて中から綿毛が飛び出す。その綿毛が鬼が髪を振り乱した姿に似ていることから。 【生育環境】山地の照葉樹林の林内から林縁 石灰岩地の狭い範囲に自生し、個体数は少ない。 【分 布】本州(関東以西南)、四国、九州、屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄島北〜中部、伊江島、朝鮮南部 【開花時期】7〜9月 実ー11〜1月 【カテゴリ-】絶滅危惧U類 |