タデ科 イヌタデ属

イシミカワ(石実皮

Persicaria perfoliata

イシミカワ      イシミカワ
2012.05.27 国頭村                         

イシミカワ
2012.05.27 国頭村


【特  徴】草丈2〜3mになる蔓性一年草。茎と葉柄には多数の下向きの鋭いとげ(逆刺)が生え、他の植物に引っかかりながら生長する。葉は互生し、葉柄は長く、葉の裏側に付く。葉は三角形の淡緑色で、表面に白い粉を吹いた状態。葉柄は葉身の基部近くに楯状に付く。葉柄のつけ根に皿状の托葉が付いて茎を抱く。丸い托葉が茎を囲んでいて、皿の真ん中を茎が突き抜けたようになっている。葉腋に3〜5p程の総状花序を出し、枝先に丸い皿状の苞葉に乗る形で付く。淡黄緑色の小花を10数個付けるが、花には花弁はなく、萼は長さ3mm程で、5深裂する。花弁のない花は目立たない。花後に付く5mm程の果実は、熟するにしたがって淡緑色〜紅紫色〜藍色と変化する。この藍色に見えるのは厚みを増して多肉化した萼で、中には艶のある黒色の固い痩果がある。

【生育環境】水田の側溝、河原、道端、休耕田、林縁
【分  布】日本全国、東アジア
【開花時期】5〜10月
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