【特 徴】樹高3〜5mの落葉低木。小枝を傷つけると白い乳液が出る。葉は単葉で互生し、葉身は狭倒卵形〜倒卵状楕円形で、長さ8〜20p、幅3.5〜8p。葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は灰白緑色。葉縁は全縁で、葉先は鋭頭。葉の表面には微毛が散在し、裏面は脈上に微毛がある。雌雄異株で、雄株は赤茶色の花嚢で、雄花が咲く。雌株は緑の花嚢の中で雌花が咲く。本年枝の葉腋に花嚢(のう)が1つずつ付く。花は外からは見えない集合花となっていて、受粉はイヌビワコバチ類が行い、先端の穴から中に入って受粉させ、産卵する。雌花嚢は直径約2pの黒紫色に熟す。食べられるが、おいしくない。このことから「イヌビワ」の名がある。 【生育環境】海岸や沿海の岩場、山地、林縁 【分 布】本州(関東以西)、四国、九州、沖縄諸島 【開花時期】2〜4月 【カテゴリ-】 |