【特 徴】長さ2〜5m程の常緑の藤本。茎から根を出し、樹皮や石垣、地面などを匍匐して広がって群落を形成する。葉身の長さは2〜6pで、卵形〜卵状楕円形。質は厚く、先はやや尖る。成木では葉は全縁で、幼木の葉には大きな歯牙がある。ヒメイタビも成木では6p程の大きな葉を付ける。葉の裏は灰白色で、脈が網状に隆起する。新葉は赤みを帯びる。葉のサイズだけではオオイタビと区別しにくいが、オオイタビとは若枝には開出毛が目立ち、葉の側脈が中脈から50〜60度の角度で分岐することで区別出来る(オオイタビは30〜40度)。花は雌雄異株で、葉の腋にイチジク状花序(花嚢)が1個付く。花嚢(かのう)は長さ約1pの球形で、表面に白い毛が散生し、柄には褐色の軟毛が密生する。雌雄の花嚢は同形だが、雌花嚢のは雌花だけがある。雌花の花被片は4枚。雄花嚢のは上部に多数の雄花が付き、下部には虫えい花が付く。 【生育環境】樹幹や岩上、地面や民家のブロック塀 【分 布】関東南部以西〜九州、沖縄、台湾、中国南部〜東南アジア 【開花時期】2〜5月 【カテゴリ-】 |