カヤツリグサ科 スゲ属

ハリガネスゲ(針金菅)

Carex capillaxea

ハリガネスゲ ハリガネスゲ
2000.06.09 東村                                  2009.05.16 東村

ハリガネスゲ ハリガネスゲ
2009.05.16 東村


【特  徴】草丈30〜40pの多年草。根茎はやや伸び、ゆるく叢生する。葉は糸状で細く、1〜2mm。花茎はやや硬く、針金状の高さ10〜30cm。鈍稜があり、平滑。果胞は縁近くに少数の太い脈があり無毛。痩果を緩く包む。鱗片は果胞より短く円頭。上部の雄花部と下部の雌花部は同じくらいの長さで、果胞は長さ2mm。雌小穂は長さ5mm。小穂は1個を頂生し、長さ5〜10mm。上部は雄花が直立して付き、下部は雌花が数個付く。雄花部と雌花部の長さはほぼ同長。雌鱗片は果胞より短く、円頭。果胞は長卵形で、長さ2.5〜3mm。縁付近の明瞭な2脈のほか、3脈があり、無毛。痩果は果胞にゆるく包まれ、3稜あり、狭長卵形の長さ約1.6mmで、茶褐色。雌蕊柱頭は3岐する。
 ハリガネスゲの和名の由来は、稈が針金状で細いことによる。

【生育環境】低山〜山地の湿地、細流脇
【分  布】本州、四国、九州〜沖縄
【開花時期】周年
【カテゴリ-】