イネ科 カモノハシ属

ハナカモノハシ(花鴨嘴)

Ischaemum aureum

ハナカモノハシ           ハナカモノハシ
2012.04.11 浜比嘉島


【特  徴】高さ20〜40pの多年生草本。稈は密に束生する。葉は線状披心形で、扁平の長さ3〜9p、幅3〜9o。両面無毛で、縁はざらつき、長さ1o程で、円頭状の舌片がある。花は細く直線状の柄が葉の間から高く抜き出て、その先端に1個の穂が付く。穂状花序は長さ4〜8cmで、節間基部には淡金色の長い毛を密生し、小穂には長さ17o程の長い芒がある。本種に似たタイワンカモノハシは、紀伊半島以南に分布し、小穂の芒の長さが5〜10o程なので、区別が付く。
 名前の由来は、葉の間から抜け出る穂が、偏平な面で互いに寄り合った2本の枝からなり、カモの嘴のように見えることから。

【生育環境】日当たりの良い海岸や海岸に近い荒地
【分  布】北海道〜九州、琉球列島、朝鮮、中国
【開花時期】4〜12月
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