アカネ科 ヘクソカズラ属

ハマサオトメカズラ(浜早乙女葛)

Paederia scandens var. maritima

ハマサオトメカズラ    ハマサオトメカズラ
2010.06.27 恩納村



【特  徴】長さ1〜3m程の蔓性の多年草。蔓は下部では直径1〜3p以上になり、木質化する。蔓は他の植物に左巻きで、絡まって伸びる。葉は対生し、長さ4〜10pの楕円形〜細長い卵形で、幅は1〜7p。先端は尖っていて、縁は全縁。葉は厚く、表面に光沢がある。葉柄の根元には、左右の托葉が合着した、三角形の鱗片(葉間托葉)がある。葉の腋から集散花序を出し、花冠の先の部分が浅く5つに裂けて平開した、細長い鐘形の合弁花で、長さは1p前後。花冠は灰白色で、中央部と内部は紅紫色。内部には2本の長い紐状の花柱と短い雄しべ4〜5本があり、毛が多い。果実は核果で、径5〜6mmの球形。熟すと光沢のある黄褐色になり、2個の核に種子が1個ずつ入っている。
 ヘクソカズラの海岸型の変種で、葉が厚く、表面に光沢があるのが特徴。花の中心部の紅紫色が、お灸をすえた時の色に見えるので、ヤイトバナ(灸花)の名前がある。

【生育環境】海岸の石灰岩上
【分  布】本州〜沖縄諸島、台湾、東南アジア
【開花時期】5〜7月
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