クワ科 イチジク属

ハマイヌビワ(浜犬枇杷)

Ficus virgata

ハマイヌビワ            ハマイヌビワ
2012.02.11 名護市                                  2012.02.16 名護市

ハマイヌビワ ハマイヌビワ
2012.05.26 国頭村


【特  徴】樹高は5〜10m程になる常緑中高木。樹皮は灰褐色で、幹や枝から気根を発生させる。雌雄異株。葉は厚い革質で互生し、長楕円形で長さ10〜15p程で先が尖り、光沢がある。多くの植物は、葉の真ん中の主脈を中心に左右対称になっているが、ハマイヌビワの葉は左右非対称で、側脈は8〜10対。緑色の花果で、花は実の中に咲く。ピンク色の実を割ると中に白い花を見ることが出来る。無花果は腋生し、双出の球形で径5〜8o、果梗は5〜10oで、雌株の実は赤色に、雄株の実は橙黄色に熟す。クワ科の実の中には、コバチの仲間が住んでいることが多く、コバチが中で這い回ることで受粉し、結実する。種子は、鳥によって運搬されて、鳥の糞とともに排出され、岩上や樹上で発芽し、その岩や樹木を土台にして成長することができる。結果的に土台にした樹木を枯らしてしまうことから、「絞め殺しの植物」と呼ばれる。

【生育環境】日当たりの良い海岸、低地、石灰岩地帯、林縁
【分  布】トカラ列島以南の琉球列島、台湾、南中国〜インド、マレーシア、フィリピン、ニューギニア、ポリネシア、ニューカレドニア、北オーストラリア
【開花時期】3〜8月
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