セリ科 ハマボウフウ属

ハマボウフウ(浜防風)

Glehnia littoralis

ハマボウフウ ハマボウフウ
2012.05.19 伊平屋島

ハマボウフウ ハマボウフウ
2012.05.19 伊平屋島


【特  徴】草丈5〜25cmの海岸性の多年草。茎は白黄色で強い芳香があり、砂地に深く埋まっていて長く、茎は短い。茎には枝がない。葉は地際から数枚出るが、全体的に小形であり、1〜2回3出羽状複葉で小羽片は倒卵状楕円形。質が厚く表面は光沢がある。夏に高さ10〜20cmの複散形花序を出し、5弁の白い小花を多数付ける。花序や花茎には白色の柔毛が密生する。果実は倒卵形で肥厚し、長さ5〜8mmで背面には太い稜があって密に毛があり、熟すとコルク質になって分離し、浜辺に飛散したり、海上に浮いて分布域を広げる。
 和名の由来は、浜辺に生育し、中国原産のボウフウの代用として用いられたことから浜防風の意味で名づけられた。
 山菜として食用にするほか、漢方薬、民間療法薬として利用される。

【生育環境】海岸の砂浜
【分  布】日本全土
【開花時期】5〜8月
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