【特 徴】樹高20mに達する常緑高木。雌雄同株。幹は多数分岐して繁茂し、周囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑に絡みつき、当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。こうした過程で、土台となる木は枯れていくことから別名「絞め殺しの木」とも呼ばれる。枝には輪状の節があり、葉は深緑色の楕円形〜卵形の革質でやや厚く、毛はない。イチジクのような花序は枝先に付き、小さい。実は鳥やコウモリなどの糞に混ざった未消化の種子は、土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。 ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。 【生育環境】低地〜山地、石灰岩地帯 【分 布】屋久島、種子島以南〜南西諸島、台湾、中国南部、インド、東南アジア、オーストラリア 【開花時期】1〜7月 【カテゴリ-】 |