ツチトリモチ科 ツチトリモチ

リュウキュウツチトリモチ(琉球土鳥黐)

Balanophora kuroiwai

リュウキュウツチトリモチ リュウキュウツチトリモチ
2006.12.23

リュウキュウツチトリモチ リュウキュウツチトリモチ
2006.12.23

リュウキュウツチトリモチ リュウキュウツチトリモチ
2007.12.22

リュウキュウツチトリモチ リュウキュウツチトリモチ
2007.12.22

リュウキュウツチトリモチ リュウキュウツチトリモチ
2011.12.10

リュウキュウツチトリモチ         リュウキュウツチトリモチ
           2012.12.24 南城市

リュウキュウツチトリモチ            リュウキュウツチトリモチ
2012.12.24 南城市


【特  徴】草丈8〜15cmの多年生の寄生植物。雌雄同株。クロヨナ、オオバギ、リュウキュウガキなどの根茎に寄生している。根茎には皮目がなく、地上に露出して多数の大きな根茎支に分岐する。根茎支から花茎を1〜8個出す。鱗片葉はオレンジ色で、はじめは花茎に密着しているが、盛りを過ぎると次第に反り返って開出する。花穂は球形から短楕円体で、雌花を密に付け、帯紅色。まれに赤味がかかったピンクを呈し、下縁部にいぼ状の雄花が周りを取り囲むように密集する。雄花は柄が長く伸び、数個の繊細な苞があり、花被は4裂して楕円形の花被片となり、やがて外側に反り返る。雄ずい群はほぼ球状で、花糸は1個に合着して太くて短く、葯は4個で、不規則に裂開して白色の花粉を出す。雌花は無数に小棍体の間に埋もれているので、外側からは見えない。子房は大きくて紡錘形のオレンジ色で、花柱は花の盛りになると伸びて、小棍体より細毛状に伸びる。柱頭は最初オレンジ色だが、受粉後は茶褐色になり、やがて黒化する。

【生育環境】海岸近くの常緑広葉樹林内
【分  布】沖縄本島伊計島、久高島、宮古島、石垣島、竹富島、西表島、与那国島、尖閣諸島、台湾南部、フィリピン、ミクロネシア、セレベス、ニューギニア、オーストラリア北東部、メラネシア  分布域の北限である
【開花時期】11〜1月
【カテゴリ-】準絶滅危惧