古宇利島

  古宇利島【こうりじま】は沖縄本島の本部半島、今帰仁村【なきじんそん】の北東沖に浮かぶ周囲7kmくらいの小さな島です。運天港から北に1.5km、フェリーで10分のところにあります。約半径1kmの円形の島で、面積3.11km2、周囲は7.9km、最高標高は107.4mです。横から見ると低いお椀状、上空から見ると円盤状の小さな島です。琉球石灰岩からなる島で、本島北部の西海岸側から見ると、海岸段丘が顕著にみられる事でも知られています。世帯数140戸くらいで人口約350人。農業(サトウキビ・紅イモ)と漁業(ウニで有名)の島です。島の南側に港と集落があって、ほとんどの人がこの南の集落に住んでいます。
  古くから創世記(アダムとイブの物語)に似た伝説が語り伝えられていて、フイ島(恋島または越島)とも呼ばれています。また、3600年前の古宇利原遺跡が発見されていて、考古学上も興味深い島です。また、毎年、旧盆後最初の亥の日にウンジャミ(海神祭)が行われていることでもその名を知られています。
  古宇利島と名護市屋我地島【やがじじま】を結ぶ古宇利大橋が2005年2月8日に開通しました。無料の一般道路では日本一長い橋で、長さ約1,960メートル、幅10、25メートル、1993年度から約270億円をかけて完成したそうです。大橋の開通により、古宇利〜運天港を往復していたフェリー【第八古宇利丸】は8日で廃止となりました。長い間お疲れさまです。
  島内一周道路は集落内を除き、全2車線で、完全舗装されています。集落内の道路は、舗装はされてますが、車一台分の幅しかありません。
  この島は全く観光化されてない島で、特別な観光地があるわけでもなく、目新しい施設があるわけでもありません。たまに釣り人が訪れるくらいです。東側は真っ白できれいな砂浜が続いているのに、プライベートビーチのように人が少なく、のんびり、ゆったりと時が流れている島です。北側の海岸に広がるリーフは遠浅で、珊瑚礁がまだ残っており、スノーケリングを楽しむことができます。
   釣りのポイントとしては、北側はリーフが続いていて、干潮時のリーフフィッシングのポイントになっています。東側の砂浜はタマンやヤマトビーの好ポイントで、港内はチヌやカーエーのポイント、運が良ければ大型ガーラも釣れます。防波堤の外海では、大型タマンやグルクマ、サヨリがよく釣れます。 私たち家族の特にお気に入りの島で、30年以上も毎年お世話になっています。 
   橋が架かって島人(しまんちゅ)の暮らしは改善されるでしょうが、どっと押し寄せるであろう外来者の波とゴミ公害の問題は気がかりです。今から対応しておくことが必要でしょう。

   

  

  
2006.11.5追加

  
2006.11.5追加

  
2006.11.5追加