伊良部島

 伊良部(イラブ)島は、平良港のマリンターミナルからカーフェリーで出港すると、わずか15分ほどで到着します。甲板から見える伊良部島の佐良浜(サラハマ)の町並みは、白いコンクリート造りの建物が目立ち、地中海沿岸のような雰囲気の眺めです。また、南洋カツオ一本釣り漁の基地として知られています。伊良部島の沿岸の海の色は、北部の佐良浜側は深いのでマリーンブルー、南部の伊良部側は浅いのでコバルトグリーンと様々に変化して、本当に綺麗です。冬場のサシバの飛来地としても有名です。
 2006年6月24日に、宮古へ行く機会があり、下地島へも行ってきました。梅雨明け直後ということもあり、好天に恵まれ、ちゅら海の写真がたくさん撮れましたので追加します。
  ソコベニアサガオ

サバ沖井戸(サバウツガー)
 佐良浜の北寄りの断崖絶壁の下、階段を百数十段も降りたところに「サバ沖井戸」という昔の井戸があります。1966年に、簡易水道が設置されるまでの240年余りの間、井戸のない伊良部島佐良浜の住民にとって貴重な水資源でした。島の女性は、苦労してここまで毎日何往復も水を汲みに行っていたとのことです。私は、この佐良浜の地で生を受けましたので、ここの水で産湯を浴びたそうで、里帰りの挨拶と成長のお礼をしてきました。
 サバ沖井戸は、池間島(いけまじま)から見た地形がサメ(方言でサバ)の口に似ていることから、この名が付いたといわれています。展望台からは、宮古島や池間島、来間島を眺めることができます。
 下の2枚は2006.6.24の追加です。
「フナウサギバナタ」
 伊良部島の方言で「船を見送る岬」という意味で、家族や親戚の無事を祈りながら、船出を見送った場所です。「サシバ」という鳥をかたどった勇壮な展望台があります。島の北側にある白鳥崎まで海岸線沿いの遊歩道があり、青い海と荒々しい琉球石灰岩の断崖が織りなすダイナミックな景観を楽しめます。琉球石灰岩の岩場には、テンノウメ、ハリツルマサキ等の海岸性植物がへばりつくようにして着生していました。

白鳥崎(シラトリザキ)
 とげとげした琉球石灰岩の岩場が多い湾で、深いマリーンブルーの美しい海が広がっています。沖には、ダイビング船がいつも何艘か停泊しています。左手遠方には、下地島の訓練飛行場に飛行機が着陸しているのが見えます。
佐和田(サワダ)の浜
 遠浅の海に転がる無数の大岩が、独特な風景を創り出しています。この大岩は、1771年に島を襲った明和の大津波によって運ばれてきたそうです。近くの東屋や木陰に座って、ぼおーっとのんびり海を眺めてみるのもよいものです。ここは、日本の渚・100選に認定されている場所です。
渡口(トグチ)の浜
 800mにわたって弧を描いて広がる真っ白い砂浜と鮮やかなブルーの海は、夢のような美しさです。数ある美しい砂浜の中でも、パウダーのようにきめ細かく、さらさらの砂はここが一番で、人気のビーチです。シュノーケリングやカヤックなどのマリンスポーツが楽しめます。ビーチからの眺めも抜群で、明るいエメラルドグリーンの海の上に、下地島(しもじじま)、来間島(くりまじま)、宮古本島が一望できます。
 佐良浜の夜明け   
  航空写真は、伊良部架橋予定場所の長山漁港から対岸のトウリバー地区です。既に基礎工事がスタートしていました。与那覇前浜や来間島も見えます。
佐良浜の町並み


今回、新造船のカーフェリー、スーパーライナーに乗りましたが、ますます速くなっていて、10分位で到着しました。
牧山展望台


ヤマトブー大岩
 
大きな一枚岩です。