池間島

 宮古島北方にある周囲12キロの小さな島で、1992年に開通した池間大橋によって宮古島と結ばれています。池間大橋から臨む海は、異なる様々な青色が折り重なるように広がってグラデーションをなしており、ここを訪れた人のすべてが、その美しさに言葉を失ってしまうに違いありません。私自身、何度行ってもそのあまりの美しさにみとれてしまい、言葉を失ってしまいました。私の知る限りの海の中で、一番の美しさです。
 池間島へは、平良市街から車で20分程で行けます。旧暦3月3日に浮上する巨大なサンゴ礁 、幻の大陸と言われる八重干瀬(やびじ)は、この池間島の北東5〜15キロの海域に広がっています。池間島には野鳥が飛来する池間湖沼湿原があり、野鳥ファンがよく訪れる場所です。また、6月の満月の晩には、陸(おか)ガニが産卵のために道路を集団で横断するのを見られることでも有名です。
 また、池間島の周囲にはほとんど手つかずのビーチが幾つもあり、そのいずれもがこぢんまりしていて美しく、サンゴが発達していて熱帯魚がたくさんいますので、シュノーケリングにはもってこいのポイントです。島を探検して、自分だけのプライベートビーチを見つけるのも楽しいものです。ただし、トイレやシャワーなどの設備は一切ありませんし、監視人もいませんので、自己責任でしっかり注意をして泳ぎたいものです。今回、台風の余波でかなりうねりがあり、残念ながらシュノーケリングは断念しました。

  2006年6月24日に、宮古へ行く機会があり、池間島へも行ってきました。梅雨明け直後ということもあり、好天に恵まれ、ちゅら海の写真がたくさん撮れましたので追加します。
池間大橋
  宮古本島と池間島を結ぶ全長1425mの橋で、総工費99億円をかけて1992年2月に開通しました。橋の架かっている海域は遠浅で砂地になっているため、橋の上からは、特に美しい透き通ったエメラルドグリーンからマリンブルーへと変化する海を間近に見ることができます。そのグラデーションの素晴らしさに誰もが歓声をあげます。
池間島のグラスボート
  港を出て池間大橋をくぐり、入浴剤のようなエメラルドグリーンの美しい海をしばらく進むと、海の色がコバルトブルーに変わります。そこからさらに進むと、浅瀬になって再びエメラルドグリーンになり、サンゴが群生するポイントに到着します。池間大橋の沖1kmくらいの場所で、青や黄色のエダサンゴ、テーブルサンゴ、ノウサンゴ、それに群がる色とりどりの熱帯魚などが見えました。ボートからは、池間大橋や西平安名崎、大神島も見渡すことができ、様々に変化する海を眺めているだけでも感動的でした。 
鰹節工場
  過疎・高齢化が進行する池間島では、今も伝統の鰹漁と鰹節づくりが行われています。鰹節の燻製が2〜3週間かかるのに対し、3〜4時間燻製しただけのものを「なまり節」といます。この「なまり節」が島一番のお土産で、今回も大量に買い込みました。豚肉の代わりにチャンプルー(炒め物)やンブシー(炒め煮)に使用すると、鰹の旨味が野菜に染み込み、やめられない美味さです。また、手でちぎってそのまま食べても良いし、醤油やみりん醤油などで食べても美味しく、最高の酒のつまみになります。
カギンミ
  池間島の穴場のビーチです。ロープを伝って下りないとたどりつけないビーチなので、なかなか見つけにくいのですが、ポイントは、道路に車2台ほど縦列駐車できるスペースがあるところが、入口の目印です。海岸へ出られそうな道があるので、そこをわけ入ってロープを使って5m位崖下を降りると、透き通った美しい海が見えます。地元では「カギンミ」(きれいな海の意味)と呼ばれ、聖地とされている場所です。
  ここは、ビーチから泳ぎだすとすぐに、サンゴや小魚たちをたくさん見ることができます、波打ち際から5m位の所に、イソギンチャクとカクレクマノミがいて、驚かされます。遠浅なのでシュノーケリング初心者にはお勧めポイントです。干潮前後が安全です。
  今回(2006.6.24)、今年新発売の3m防水のデジカメを持参して、使用してみましたが、ご覧のように、綺麗な水中写真を撮ることができました。デジカメをハウジングなしで海水に入れるのは、最初、かなり不安がありました。実際に使用してみると、手軽に水中写真が撮れて、こんなに便利なものはないと思いました。シュノーケリングの楽しみが、更に広がりました。


フナクスビーチ
   「カギンミ」からしばらく東寄りに行ったところにある、知る人ぞ知るビーチです。静かな砂浜と岩場とに囲まれたプライベートビーチです。今回は、波が高くてシュノーケリングはできませんでした。岩場に、イソマツがひっそりと咲いていました。
無名ビーチ
   海に降りられそうな道があったので、降りてみたら、とてもきれいなプライベートビーチがありました。島人がひとりで潮を待っていました。