西表島通信

 

2018年10月18日

 10月18日は、この時期に開花していると言われている野生ランを求めて森に入りました。数日前からの大雨で、渓流がかなり増水していました。何か所か渡らないといけないので、緊張しながら渡れそうな場所を確認して、慎重に進みました。巨大なモダマが絡みつき、垂れ下がっていて、いかにもジャングルといった雰囲気を醸し出しています。数か所の川を渡り、最後の一か所まで何とかたどり着きました。しかし、目的地を目の前にして濁流が行く手を阻み、進めません。浅い所、流れの緩やかな所を探し回りましたが、どこも膝よりも深くて急流に足を取られそうです。渡るにはとても危険な状態でしたから、横の崖を回り込もうとしましたが絶壁ばかりで無理でした。このような状態で無理をして事故があったらまずいと判断して、今回は断念することにしました。また西表に来いという事なのでしょう。周辺では、ヒメタカノハウラボシ、ゴザダケシダ、アオホラゴケ、イリオモテスミレ、マルヤマシュウカイドウ、サキシマハブカズラ、ハシカンボク、ヒメタムラソウ、イリオモテクマタケラン、リュウキュウイナモリ、アワダン等がありました。また、マルバルリミノキのきれいな斑入りが見つかりました。そして、愛嬌のあるサキシマキノボリトカゲが数個体出て来てくれました。
 山から下りて時間があったので、場所を変えて水田周辺を観察しました。ホウライシソクサ、ミズワラビ、ミズオオバコ、キダチキンバイ、ヤナギスブタ、サガリバナ、ツルモウリンカがありました。


渓流


渓流


渓流


渓流


モダマ

    
ヒメタカノハウラボシ                          ゴザダケシダ


    
アオホラゴケ


イリオモテスミレ


マルヤマシュウカイドウ


サキシマキノボリトカゲ

    
サキシマハブカズラ                              ハシカンボク

    
ヒメタムラソウ                            イリオモテクマタケラン

    
アワダン                              リュウキュウイナモリ











マル刃ルリミノキ斑入り

    
ホウライシソクサ


    
キダチキンバイ                            ミズワラビ


ミズオオバコ


サガリバナ

    
ヤナギスブタ                            ツルモウリンカ