西表島通信

 

2012年7月8日

 7月8日、リュウキュウセッコクの花が咲きそうだとの情報を得て、西表島の原生林へ行って来ました。森の入り口で、アカショウビンがやって来て、しばらく道案内をしてくれました。帰りにも出てきました。リュウキュウイノシシのウリボウに合計9頭とも出会いました。そして、横断道を途中まで行って往復しました。好天気の上に湿度が高く、熱中症に罹りそうになりながらジャングルの中を歩き、ようやく自生地へたどり着きました。最大の目的花のリュウキュウセッコク(絶滅危惧U類)は、大株や蕾を付けた株、咲き終わった株は幾つもありましたが、きれいに開花した株は残念ながらありませんでした。また宿題が出来てしまいました。森の中には、いろいろなキノコが沢山発生していました。特に、コガネニカワタケはこれまでの長い山歩きの中でも、二度しか出会ったことのない程の貴重なキノコです。また、ツルラン(絶滅危惧U類)、ユウヅルエビネ(リュウキュウ 絶滅危惧U類)が可憐な花を咲かせていました。そして、イリオモテヒイラギ(ヤエヤマヒイラギ 絶滅危惧U類)、なかなか見つからない、タイワンミヤマトベラ(リュウキュウミヤマトベラ 絶滅危惧IA類)の結実しているのが見つかりました。
 林道沿いでは、オルドガキ、マルバチシャノキの実が成っていました。また、以前から見たいと思っていたヒロハケニオイグサ(絶滅危惧U類)の花が咲いていました。そして、コウトウシラン(絶滅危惧U類)、ナリヤラン(絶滅危惧U類)の花が満開していました。
  2日目は、何度も訪れている西表島なのに、まだ一度も乗ったことのない仲間川観光遊覧船に乗って、川を遡りました。朝もやの中、いかにも秘境といった雰囲気のマングローブ林を進んでいると、枯れ木の上にコサギが留まっていました。終点に高名なサキシマスオウノキがあり、これを撮影するのが目的でしたので、観光客が途切れるのを待ってようやく撮影できました。推定樹齢400年、板根の高さ約4m、広さ約127cmと日本最大のサキシマスオウノキです。凄い迫力がありました。
  今回の山歩きの案内を快く引き受けて下さったKさんに感謝します。ありがとうございました。


リュウキュウアカショウビン                        ギランイヌビワ

        
リュウキュウ

        
成木  イリオモテヒイラギ  幼木

     
ハブカズラ                


アマモシシラン                                 シシラン

       
                 ヤエヤマオオタニワタリ


リュウキュウセッコク

         
リュウキュウセッコク

         
リュウキュウセッコク


コガネニカワタケ

       
                コガネニカワタケ

     
クロコブタケ                           カワラタケ

      
                タイワンミヤマトベラ


ヒロハケニオイグサ

      
                 ヒロハケニオイグサ


オルドガキ                                 オオバフジボグサ


マルバチシャノキ


仲間川


仲間川


コサギ                                 サキシマスオウノキ