2012年2月5〜7日
2月5日〜7日、ヒメツルアダンの花が咲いているとの情報を得て、西表島の原生林へ行って来ました。1日目は、大富林道を往復しました。林道に入ってすぐの森の中には、カンザシワラビがあちらこちらで多数発生していました。林道沿いでは、カキバカンコノキ、テリバザンショウ、リュウキュウガシワ、ツゲモチ、カラスキバサンキライ、ニンドウバノヤドリギ、リュウキュウガキ、リュウキュウモクセイの実が成っていました。また、オキナワウラジロガシ、フシザキソウ、リュウキュウモクセイ、タイワンオガタマの花が咲いていました。そして、ヒロハケニオイグサ(絶滅危惧U類)が見つかりました。開花時期に訪れたいものです。山から下りて海岸沿いの道へ入ると、カショウクズマメ、シマギンレイカ、ミゾコウジュ、ショウジョウソウモドキ、ワニグチモダマの花が咲いていました。また、ヤエヤマアオキ、ゴバンノアシ、マヤプシキ、アワダン、オオイワガネ、シロシキブの実が成っていました。そして、沿道には、ミミモチシダ、イリオモテシャミセンヅル、ナガバカニクサ、ヤエヤマネムノキ、ホウビカンジュ、アイノコホウビカンジュ、コシダ、ヤンバルタマシダ、キンショクダモがありました。さらに、田んぼ沿いの湿地では、ウリクサ、スイシャホシクサ、オオシラタマホシクサ、ヒロハスズメノトウガラシ、リュウキュウコスミレが花を咲かせていました。宿泊先である白浜集落の「金城旅館」へ着くと、夕食は近くの山で採れたヤエヤマオオタニワタリの新芽サラダ、コウトウシュウカイドウの茎のおひたし、目の前の海で採れたアイゴのマースニー(塩煮)、刺身、海藻サラダ、貝のみそ汁と、地産地消のご馳走でもてなしてくれました。女将さんに感謝です。 2日目は、早朝から船をチャーターして川を遡りました。朝もやの中、いかにも秘境といった雰囲気の場所を進んでいると、枯れ木の上に天然記念物のカンムリワシが留まっていました。川沿いには、サキシマツツジ、サカキカズラ、エゴノキ、フトモモなどが咲いていました。渓流沿いに歩いていくと、コウトウシュウカイドウ、マルヤマシュウカイドウ、リュウキュウイナモリ、チャボイナモリ、ナガバイナモリ、ヤエヤマノボタン、ヒメショウジョウバカマ、ヒメタムラソウ、ヤエヤマコンテリギ、ヤエヤマスミレ、サクララン、オオムラサキシキブ、タイワンルリミノキ、ヤエヤマシキミ、イリオモテクマタケラン、ヤエヤマカンアオイ、ゴムタケ、ノコギリヘラシダ、クロガネモチに出会うことが出来ました。また、川から戻り、農道沿いを探すと、モクレイシ、ツリウリクサ、マルミスブタ、ツユクサ、ネズミモチ、ヘビイチゴ、ツルマオ、ナガバハリフタバムグラ、ヤエヤマタヌキマメ、ヒナギキョウ、アイナエ、キツネノメマゴ、アツバアサガオ、オオシロシキブ、タイワンオガタマ、ヤブツバキ、ヤマヒハツ、リュウキュウガシワ、ナンテンカズラが見つかりました。イリオモテムラサキ、アデク、リュウキュウモクセイ、ハスノミカズラ、テリハボクの実を見ることも出来ました。そして、今回の西表行き最大の目的花、ヒメツルアダンの花が見事に開花していました。滅多に見られない花なので、大変感動して、皆、夢中で撮影していました。 3日目は、リュウキュウシロスミレ、ミゾコウジュ、サカキカズラ(花と実)、クサミズキ、リュウキュウチシャノキ、シマキケマン、ヤエヤマジュウニヒトエ、ヤンバルツルハッカ、ケナシモウリンカ、チシャノキ、シマソケイ、トゲミノイヌチシャ、シイノキカズラ、ハマヒサカキ、ナガバクロバイ、ヒメサザンカ、ソメノイモ、アワダン、リュウキュウモクセイ、アオバナハイノキ、チクシキヌラン、テングノハナ、タシロマメ、オオノコギリヘラシダに出会いました。 今回の山歩きの案内を快く引き受けて下さったKさんに感謝します。ありがとうございました。 |